Googleビジネスプロフィールが実際にどれだけ成果を上げているかを知る方法は、3つあります。Google標準の「パフォーマンス」画面をリスティングごとに1つずつ確認する方法、Localithのダッシュボードで全拠点をまとめて確認する方法、そしてClaudeやChatGPTに聞いてしまう方法です。3つとも元になるデータは同じGoogleのデータです。違うのは、どれだけの時間を取られるかという点です。
実際には、多くの事業者が4つ目の選択肢、つまり「まったく確認しない」を選んでしまっています。複数の拠点を管理している場合、Googleの標準機能でパフォーマンスを確認するには、プロフィールを1つずつ開き、数日遅れで反映される数字を待つ必要があります。しかも、その数字が何を意味するのかという分析はついてきません。
この手間が10拠点、50拠点と積み重なると、「あとで確認しよう」がいつまでも続くことになります。その間に、近くの競合店はクチコミへの返信を早め、投稿を継続し、Googleマップの順位でじわじわと差をつけていきます。
このガイドでは、手間が少なくなる順に3つの方法を紹介します。Googleが無料で提供している機能、LocalithのGoogleビジネスプロフィール分析で追加できること、そしてMCP接続を使ってClaudeやChatGPTにデータを読み解いてもらう方法です。
「Googleビジネスプロフィールのパフォーマンス」とは?
Googleビジネスプロフィールのパフォーマンスとは、お客様がGoogle検索やGoogleマップでリスティングをどのように見つけ、どのような行動をとったかを示す指標の集まりです。検索での表示回数、プロフィールの閲覧数、通話、ウェブサイトのクリック、ルート検索などが含まれ、業種によって項目は異なります。
この名称は、以前から使われていたわけではありません。2023年2月20日までは、同じデータが「インサイト」というタブに表示されていました。Googleはこれを「パフォーマンス」に改称しましたが、今でもどちらの言葉でも検索されているため、この記事でもGoogleのヘルプページと同様に、両方の言葉を同じ意味で使っています。
大切なのは名称よりも指標そのものです。Googleが伝えているのは、あなたのようなビジネスを探している人が実際にあなたを見つけているか、そして見つけた後に電話、クリック、ルート検索といった行動をとっているか、ということです。
方法1:Googleの標準機能で確認する
誰もが最初に使う無料の方法です。拠点が1つだけなら、これで十分に役立ちます。
標準の「パフォーマンス」画面でわかること
Googleはデータを3つのセクションに分けて表示しています。
- インタラクション:通話、予約、ルート、ウェブサイトのクリック、商品の閲覧数、メニューのクリックなど。
- 閲覧数:「ビジネス プロフィールを閲覧したユーザー」の数で、Google検索かGoogleマップか、モバイルかパソコンかの組み合わせで4つに分かれます。同じユーザーは1日に1回だけ数えられるため、同じ日に何度訪れても数字は増えません。
- 検索数:毎月初めに更新され、反映まで最大5日ほどかかることがあります。プロフィールが表示されるきっかけになった検索と、具体的な検索語句の内訳がわかります。検索回数が非常に少ない語句は「15未満」として数値が表示されないため、ロングテールの語句までは確認できません。
こうした検索語句は、単なる結果報告ではなく、次の施策のヒントにもなります。しっかりとローカルキーワード調査を行えば、今あなたを見つけている検索語句が、本当に狙うべき語句なのかを判断できます。
確認の手順
まだGoogleビジネスプロフィールを設定していない場合は、まずそこから始めましょう。以下の手順は、すでにログインしてオーナー確認が済んでいることを前提としています。
- Googleのメインの管理画面であるbusiness.google.comにログインします。
- 確認したい拠点を選択します。
- 「パフォーマンス」を開きます。
- 期間を設定します。Googleで選べるのは、おおむね直近6か月分です。
確認のための操作や保存は必要ありません。画面を開けば、数字がそのまま表示されます。このシンプルさが魅力であると同時に限界でもあります。1つのリスティングをざっと確認するための作りであり、継続的な振り返りの仕組みを回すためのものではありません。
1拠点であれば、これで完了です。ただし、Googleの標準機能には2つのプロフィールを並べて比較するボタンはありません。最も近いのは複数プロフィールのデータをスプレッドシートに一括エクスポートする機能ですが、それでも得られるのは生の数字であり、比較できる画面ではありません。
日々の確認の場としてダッシュボードを使いこなしたい方は、Googleビジネスプロフィールのダッシュボードのガイドもあわせてご覧ください。
標準レポートの限界
Googleの数字そのものは正確です。ただ、見た目以上に活用しにくい面があります。
- さかのぼれる期間が短い。 確認できる履歴はおおむね6か月分で、前年同月比は月が完全に終わってからでないと表示されません。
- 通話数が少なく計測される。 Googleが記録するのは通話ボタンのタップであり、実際の通話ではありません。ローカルSEO代理店SterlingSkyの独自調査によると、これで捕捉できるのは、実際に受けた電話の30%から50%程度と推定されています。
- 同じ訪問者が重複して数えられることがある。 スマートフォンのGoogle検索でプロフィールを見た人が、その後パソコンのGoogleマップでもう一度見ると、2つの別々の閲覧数として計上されます。読み方に注意しないと、合計が実態より大きく見えてしまいます。
- 比較機能がない。 期間を並べて比較することも、生データのエクスポート以外で拠点を横断して見ることもできません。本格的にポートフォリオ全体を分析しようとすると、利用申請が必要なGoogleのPerformance APIに頼ることになります。
- すでに提供されていないデータもある。 写真ごとのインサイトは完全に廃止され、ルート検索にはお客様の所在地データが含まれず、音声検索はまったく計測されません。
だからといって、標準レポートが間違っているわけではありません。ただ、時間がかかり、拠点ごとにばらばらで、分析もついてこない。そのギャップを埋めるのが、次の2つの方法です。
方法2:Localithで全拠点をまとめて確認する
Localithは同じGoogleのデータを取得しますが、リスティングを1つずつ確認するという手間はありません。一度きりの確認ではなく継続的な仕組みにしたい場合は、Googleビジネスプロフィール管理のベストプラクティスのガイドで、毎週運用しているチーム向けの進め方を紹介しています。
パフォーマンスダッシュボード
Localithのダッシュボードでは、接続しているすべての拠点のGoogle検索とGoogleマップでのパフォーマンスを1つの画面で確認できます。拠点ごとに標準の画面を開き直す必要はありません。
- ウェブサイトのクリック、ルート検索、通話、検索やマップでの表示回数を、全拠点まとめて1つの画面で確認できます。
- 拠点、拠点グループ、期間で絞り込めます。Googleの6か月という制限を気にする必要はありません。
- クライアントや上司に聞かれる前に、全体の平均を下げている拠点に気づけます。
数拠点以上を管理しているなら、まず開くべきはこの画面です。
クチコミ
パフォーマンスとクチコミは表裏一体の関係にありますが、Googleの標準機能ではそれぞれ別の場所で管理されています。Localithでは、クチコミの分析がパフォーマンスの数字のすぐ隣にあり、別のタブを探す必要はありません。
- クチコミの総数、平均評価、評価の分布をひと目で確認できます。
- 返信までの時間と返信率がわかるため、AIクチコミ返信エージェントやチームが対応しきれているかを確認できます。
- 最近のクチコミの感情(センチメント)が自動で表示されるため、1件ずつ読む必要はありません。
パフォーマンスだけを見てクチコミを見なければ、全体像の半分しかわかりません。だからこそ、Localithでは両方を同じ場所にまとめています。
レポート
Localithの「レポート」では、GBPパフォーマンス、クチコミの指標、クチコミのエクスポートという3種類のレポートから選べます。いずれも、経営層向けの要約として使えるPDF形式か、独自の分析に使えるCSV形式で出力できます。
どれを使うかは、誰に向けたレポートかによって変わります。GBPパフォーマンスとクチコミの指標は社内でさっと確認するためのもので、クチコミのエクスポートは、生データを取り出して別の担当者のスプレッドシートで使うためのものです。レポートは自動で作成してメールで受け取るようにスケジュール設定することもできます。多くのチームは、この方法で確認し忘れを防いでいます。
これらをクライアント向けの成果物に仕上げる代理店向けのワークフローについては、ローカルSEOレポートのガイドで詳しく解説しています。見つかった課題への対応にはリスティング管理をご活用ください。
すべての拠点のGoogleビジネスプロフィールを1つのダッシュボードで管理。 店舗情報の一括更新、チームアクセスの制御、レビュー対応、投稿、分析を、Localithの1つのダッシュボードに集約できます。
無料トライアルを開始方法3:LocalithのMCPコネクタでAIに聞く
ここからは、パフォーマンスの確認が「やらなければならない作業」から「質問するだけのこと」に変わります。LocalithはMCP連携によってClaudeやChatGPTと接続でき、接続した拠点、指標、クチコミへの読み取り専用のアクセスを提供します。設定方法の詳細は、Claude MCPコネクタのドキュメントをご覧ください。
すぐに使えるレポート用プロンプト
質問を一から考えなくても済むように、LocalithはGoogleビジネスプロフィールのレポート用プロンプト集を公開しており、自社のデータに対してそのまま実行できます。各プロンプトにはプロンプトの全文、コピー用のボタン、そしてプロンプトを読み込んだ状態でClaudeやChatGPTを開くリンクが用意されています。
現在公開されているレポートは6種類で、用途や使用するデータで絞り込めます。
- Googleビジネスプロフィールのパフォーマンスレポート:全拠点の表示回数、ウェブサイトのクリック、通話、ルート検索を先月と先々月について取得し、前月比の変化とあわせて1つの表にまとめます。表示回数は増えたのに通話やクリックが減った拠点を指摘し、そのパターンが一般的に何を意味するのかも説明します。Googleマップでの数字が伸び悩んでいる場合は、GoogleマップSEOのガイドで順位を左右する要因を解説しています。
- Googleビジネスプロフィールのクチコミレポート:全拠点でお客様が実際に何を書いているかを、ポジティブ・ネガティブなテーマとその背景にあるキーワードとともに要約します。
- 低評価のGoogleクチコミ監視ワークフロー:過去1週間に投稿された星1つと星2つのクチコミをすべて洗い出し、放置した場合の影響が大きい順に並べます。
- GBP拠点別クチコミ比較レポート:評価、件数、不満の割合で全拠点を比較してランク付けし、最も評価の高い拠点が何をしているのかを分析します。
- GBPリスティングデータ監査ワークフロー:電話番号、営業時間、ウェブサイト、カテゴリの抜け漏れを、スプレッドシートを延々と確認する代わりに、優先順位つきの修正リストにまとめます。
- 多拠点GBPクライアントレポート:Localithに一度もログインしたことのないマーケティング責任者向けに、専門用語を省いてその月の状況をまとめます。
プロンプト集にない質問は自分で書く
6つのプロンプトだけで、すべての疑問をカバーできるわけではありません。それ以外の内容は、同じLocalithの接続に対して自分で質問を書けます。
接続しているすべての拠点のパフォーマンスを比較し、今月改善した拠点と、注意が必要な拠点を教えてください。原因を推測で書かないでください。確認できたデータと、提案は分けて書いてください。
ClaudeやChatGPTは、まず実際の数字を取得してから、それをもとに考察します。考察が先に来ることはありません。
ClaudeやChatGPTにできないこと
はっきりお伝えしておくと、この接続は読み取り専用です。ClaudeやChatGPTはGoogleビジネスプロフィールのパフォーマンスを分析、要約、比較できますが、リスティングの編集やクチコミへの返信はできません。レポートで修正が必要な点が見つかった場合は、Localithに戻るか、Googleで直接変更してください。また、チームでClaudeではなくChatGPTを使っている場合も、対応しているプランであれば、同じカスタムコネクタの方法で接続できます(ChatGPTでの設定方法)。
AIエージェントとEssieの役割
レポート用プロンプトは、質問したときに答えてくれるものです。一方、LocalithのAIエージェントは、自動化と組み合わせることで、質問しなくても動いてくれます。すでに稼働している例として、拠点のパフォーマンスが下がった時点で通知してくれるパフォーマンス監視エージェントがあります。これをAI SEOエージェントと組み合わせれば、自動で回るのはクチコミ対応だけではなくなります。
Localithのアプリ内AIアシスタントであるEssieは、また別の役割を担っています。現時点で最も得意なのはクチコミ関連で、自動返信の設定やクチコミの感情に関する質問をサポートします。Essie上でパフォーマンスについて何でも質問できる機能は今後のロードマップに含まれています。現時点では、MCPとレポート用プロンプトでその役割をカバーできます。
Google標準・Localith・AIを比較
3つの方法はいずれも、同じGoogleビジネスプロフィールのデータを元にしています。どれかの数字がより「正しい」ということはありません。違うのは、答えにたどり着くまでの手間と、生の数字に分析がついてくるかどうかです。
| Google標準 | Localithダッシュボード | MCP経由のAI | |
|---|---|---|---|
| 多拠点の表示 | 不可(リスティングごとに確認) | 可能(標準搭載) | 可能(1回の質問で) |
| 履歴の期間 | 約6か月 | Googleの制限を超えて確認可能 | データがある限りさかのぼれる |
| 分析 | なし(生の数字のみ) | ダッシュボードとヘルススコア | 文章での要約と比較 |
| 導入の手間 | 不要(ただし確認に時間がかかる) | 拠点を一度接続するだけ | 一度接続すれば、あとはワンクリック |
まとめ:運営する拠点数に合った方法から始めましょう
拠点が1つなら、Googleの標準機能で十分です。まったく開かないのではなく、毎月の確認をカレンダーに入れておきましょう。数拠点以上を管理しているなら、まずLocalithのダッシュボードから始め、同じ依頼を2回入力していることに気づいたら、レポート用プロンプトに移行するのがおすすめです。
現状を把握できたら、次は数字から見えてきた課題の改善です。まずはGoogleビジネスプロフィールの監査で不完全な情報や誤った情報を洗い出し、そのうえでGoogleビジネスプロフィールの最適化を参考に、具体的な改善に取り組みましょう。
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